南極で初の20度超え!? やっぱり温暖化は進んでいるのか?報道されなかったもう一つの記録とは?

2020年2月、南極で史上最高気温20.75度が観測されました。NHKやテレビ朝日をはじめ、各社いっせいに報道し、テレビのニュースで見た方も多いのではないでしょうか?

» 参考:南極で初の20度超え 史上最高気温20.75度を観測 | AFP通信

地球温暖化の懸念が高まっている!と騒いでいるので早速検証してみたいと思います。今回の重要なポイントは2つ、史上最高気温20.75度の記録としての信憑性と、報道されなかったもう一つの記録、史上最低気温-94度の存在です。

公式記録にならない可能性大!?3つの理由

世界に衝撃を与えた南極の史上最高気温20.75度ですが、地球温暖化を肯定しているナショジオでさえ今回の記録は公式な記録にはならない可能性があるという記事を出しています。

» 参考:南極半島で未曽有の20℃超、ただし公式記録にならない可能性も | ナショナルジオグラフィック

公式記録にならない理由を順番に見ていきましょう。(それにしても、まだ世界気象機関(WMO)の公式な記録として認定されていない未検証の記録を、NHKが率先して「記録更新!」と報道していたことに、まず衝撃を受けます。)

弱まった偏西風とフェーン現象が気温上昇の原因だった

この南極の最高気温ですが、これまでの最高気温は2015年3月24日の17.5℃でした。しかし2020年の2月になって、南極のアルゼンチン・エスペランサ基地で18.3℃、北端沖のシーモア島にある研究施設で20.75℃と立て続けに最高気温が観測されています。

これは、2020年の2月からはじまったフェーン現象が最大の原因ではないかと専門家は指摘しています。記事によると「2月初めごろ、高気圧の尾根が南米の南端を越えて南下し、一帯は暖かい天候に包まれた。ベルギー、リエージュ大学の極地気候学者、グザビエ・フェットウェイス氏によると、夏に何度か起こる現象だという。ただし通常は、南極半島までその影響は届かない。偏西風が暖かい空気を侵入させないからだ。しかしこの数カ月、南極振動と呼ばれる現象にともなって南極周辺で偏西風が弱まっている。これが一因となって「例外的に」暖かい空気が南に流れ出したとフェットウェイス氏は言う。 」とあります。
フェーン現象とは、気流が山を越え下降する際に温度が上がる現象で、地球温暖化とは関係がない気象現象です。

氷に光が反射してセンサーの温度が上がった可能性

南極のように極端な環境では、測定値に大きなぶれが生じやすいといいます。とくに晴れた日の観測は難しく、氷の白い表面が光を反射して、センサーの温度上昇につながることが指摘されています。実際、2015年にジェームズ・ロス島で17.9℃が観測されましたが、WMOは太陽による加熱効果があったとして、測定値を17℃にまで下げる判断をしました。
今回も、測定値のぶれがどれくらいあったかが精査されるということです。

初観測!といっても、それまでのデータが少なすぎる

今回記録が観測されたシーモア島のブラジル観測基地ですが、最長でもまだ12年間しかデータをとっていない新しい地点だそうです。観測期間が短い場合、正式な記録としては認定されない可能性も高く、ブラジルの科学者のカルロス・シェイファー氏は、「この記録は一度限りの気温であり、同地での長期的なデータセットの一部ではないため、気候変動の傾向という点については何の意味も持たない」 と発言し、ニュースにもなっています。

» 参考:南極史上初の20.75℃観測も「なんの意味もない」の意味 | YAHOO!ニュース

じつは史上最低気温も更新されていた!?

さて、NHKをはじめとする報道機関ですが、このような公式記録にならない可能性のある最高気温観測のニュースを大々的に流しておきながら、2018年に公表された史上最低気温-94℃観測のニュースは全く報道しなかった…という事実をご存知でしょうか?

この最低気温観測については、学術誌「Geophysical Research Letters」に掲載され世界的なニュースになっています。
» 参考:Geophysical Research Letters | AGU

今まで最も低い気温として記録されているのは、1983年に南極点に近いロシアのボストーク基地で記録されたマイナス89.2℃でした。今回2004年から2016年にかけて最新衛星で観測され、南極の100カ所もの地点で最低表面温度約-98°Cが観測されたことから、気温は−94 ±4であるという測定値が報告されています。

ナショナルジオグラフィック、フォーブス、ロイターなどで記事が掲載されており、日本のyahooニュースやライブドアニュースなど、ネットニュースでも掲載されています。しかし、史上最高気温を報道したNHKやテレビ朝日などテレビ報道各社はこのニュースを一切流しませんでした。

まとめとさらなる疑問

以上のことから、南極での史上最高気温20℃の大々的な報道は、またしても地球温暖化が進んでいると思わせる為の印象操作であったと私は思います。検証もされていない史上最高気温を報道するなら、最新衛星を用いて100カ所もの地点で観測した史上最低気温の記録も報道すべきでしょう。

そして、さらにこのニュースについておかしいと思う点があります。それは南極の最高気温20℃の記事を見ると「温暖化が進んでいることは明らかで、すでに南極の氷は溶け始めている」と書かれている点です。テレビのニュースでもそのようなニュアンスで放送されていたかと思います。

しかし前回の記事でも触れましたが、本当に地球温暖化が進んでいるのであれば、逆に南極の氷は溶けることはなく、周囲の海水が蒸発して降雪量が増え、今より氷が増える方が自然なのではないでしょうか?アルゴア氏も本で書いていましたよね。

» 参考:本当に地球温暖化はしているのか?—徹底検証 | ものしらず

南極の記事や論文は様々あり、この30年で氷は増えていると書かれているものもあれば、どんどん減っていると書かれている場合もあります。(追記:気象庁のサイトを見るとほぼ変化していないようです→気象庁:北極域と南極域の海氷分布図)どちらにしても南極で観測が始まってからまだ50年程しか経っておらず、長いスパンでの氷の増減についてはよく分からず、地球温暖化との関連についてはもっと分からないというのが真実だと思います。

その場しのぎの印象操作ができれば何でもいいのでしょうが、これでは今温暖化肯定派の人間が見ても矛盾だらけで「オヤ?おかしいぞ」と逆に不自然に思われてしまうレベルではないでしょうか。NHKには今後もう少し高度な印象操作をお願いしたいと思います。

(了)

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